「疲れた」が口ぐせになっている…!?

年齢を重ねるにつれて、
「疲れたから座りたい」「疲れるから歩きたくない」という発言が増えていませんか?

むしろ、ひとつひとつの行動の基準が
・どのくらい疲れるのか
・疲れないで済む方法はないか
になってしまっているという人も多いのではないでしょうか。

歳をとったから疲れる?

以前よりも若くはないから疲れやすくなったと感じるのには、加齢による体力の低下だけが原因ではありません。
人間の身体は、歳を重ねるごとに体内の代謝酵素が減っていくもの。
そのせいで基礎代謝が低下し、体内の老廃物が排出されにくくなって、結果的に疲労回復がうまくできなくなっているのです。

つまり、
疲れない身体になりたい=年齢を重ねるごとに基礎代謝を上げるための努力が必要
となります。
疲れるから運動はしたくない…と言ってしまっては、もっと疲れやすい身体を作ることになるんですね。

「疲れた」と感じてしまうワケ

肉体が疲れたと感じたときに、「乳酸が溜まる」というフレーズを聞いたことがある人は多いと思います。
運動によって筋肉中の乳酸が増えることが疲労の原因という説がまことしやかに流れていましたが、それはもう10年も前のこと。

 

現在は疲労の原因について語るなら「脳原因説」が主流で、身体のバランスを維持する働きの自律神経を酷使した結果が“疲れ”という考えです。

自律神経には、
1、活動時に活発になる交感神経
2、夜間や安静時に活発になる副交感神経

このふたつがあります。

運動をするときには、体温や心拍を調整するために交感神経が作用します。
その結果、神経細胞内に活性酸素が大量に発生。活性酸素が細胞にダメージを与えることで、老廃物が増えて疲労因子と呼ばれるたんぱく質がうまれます。それが大脳に伝わることで、身体は疲れを感じているのです。

疲れを溜めこまないためには

では、生まれてしまった疲労感をうまく解消していくには、どういった方法が有効なのでしょうか?

まずは何といっても睡眠です。
人間の身体は太陽の動きに素直で、陽が落ちると休息モードになり眠くなるように体内時計が働きます。
身体が持っている自然な働きに逆らうことなく、過度な夜更かしはせずに眠ることが大切。
質のいい睡眠を意識することで、さらに疲労回復効果があがります。
寝ている時にいびきをかいていませんか?
気道が狭くなった状態で無理やり呼吸をしているのがいびき。
酸素を供給するために血圧や脈拍を上げているので、寝ながら運動をしている状態。本来なら休憩時間なのに、交感神経が活発になってしまっています。
身体を横に向けて寝ると気道が確保され、呼吸がしやすくなります。寝るときの体勢を少し意識してみるといいですね。

また、疲労回復には夜の入浴もおすすめです。
ぬるめのお湯でゆっくりと半身浴すると、副交感神経が活発になり血流が促進されて血圧が低くなります。
反対に、熱いお湯につかると体温や血圧の調整をしようとして交感神経が活発になるので、疲労につながってしまいます。
「入浴=リラックス」のイメージが強いと思いますが、お湯の温度がキーポイント。ぬるめでゆっくり、を心がけましょう。

疲れにくい身体を目指す

元気な体

そもそも、身体が疲労に強くなれればいいと思いませんか?
スムーズな疲労回復も大切ですが、疲れにくい身体でいられたらもっといい。

そのためにはどういったことを意識すればいいのか?
日常生活の中で少しずつできることをご紹介します。

1、3食きっちり摂る
朝昼夜の食事を摂ることは、食生活のキホン。
とくに「朝食抜き」という習慣が身についている人は、見直しが必要です。
朝食は体内時計をスムーズに起動させるための合図です。朝食を摂らないと、体内時計もなかなか目を覚ましません。
体内時計がうまく作動しないと副交感神経と交感神経のバランスが悪くなり、疲れが解消されないどころか、よけいに疲労を溜めこんでしまいます。
また、朝食抜きで一日を始めると午前中の活動に必要なエネルギーが不足がちに。脳や筋肉がうまく働かず、疲労が強くなってしまいます。

夕食の時間が遅いという人も改善を。
夕食は就寝時刻の3時間前が理想です。消化活動をしている最中は睡眠が深くならず、疲労回復が難しくなります。

2、軽い運動
軽めの運動によって全身の血流を促し、疲労回復を早める効果が期待できます。
活発な血流によって、筋肉に溜まった疲労物質をスムーズに排出。さらに、順調な血流にのって酸素やたんぱく質が豊富に運ばれていくことで新陳代謝を促します。そうすると、脳の働きが活発になって疲れがとれやすくなるのです。

3、睡眠で成長ホルモンを分泌
子どもに必要な成長ホルモンというイメージがあるかもしれませんが、大人にとっても成長ホルモンは大切。
傷ついた細胞を治してくれる働きがあり、眠っているあいだに分泌されています。成長ホルモンは脳が眠っているノンレム睡眠の時に特に多く分泌されるので、睡眠が重要になってくるのです。